受け取りは2月だったのでだいぶ期間が空いていますね。。。
◆仕様
素材:ウール100%
長さ:147cm
大剣:8cm
セッテピエゲ、スフォデラート

◆着用した感じ
少し薄めの生地のため、ノットが小さくなってしまうのでダブルノットで。

ただダブルノットだと、剣先の位置が気持ち高くなってしまいますね。
シングルノットだとちょうどいい感じです。


左:ダブルノット 右:シングルノット
仕事が終わってから撮ったのでシャツがしわくちゃですね。。。恥ずかし。
こうして見るとシングルノットでも結び目の大きさは違和感ないですね。
今後はシングルノットでもいいかな。
ディンプルについては、特に何もしなくても綺麗にできてくれます。
ディンプルの作りやすさは芯地がないからこそでしょうか。
それではもっと細かいところを見てみましょう。
◆縁の仕上げ
縫い糸が見えてますね。ちょっと甘いように思います。
最近仕上げたタイです。

同じようにハンドロールで巻いて縫い糸を見せないようにすることはできます。
ただ時間はかかります。。。
◆小剣の作り
今回オーダーしてみてわかったことですが、同じメーカーでも作りが違いますね。
使う生地によって適切な手段を選択しているのだと思います。好感が持てますね。
左:市販(フランコミヌッチ) 右:オーダー(タイユアタイ)
市販品は左を7回折って、右を1回折っています。
対してオーダー品は左を3回、右を7回(ちょっと中まで見えないですが)折っています。
これは片側だけが極端に薄くならないための配慮だと思います。
オーダー品のやり方は、左右の幅が均等になるよう折らないといけないので手間と相応のテクニックが必要になります。
右も左と同じ3回ならば、難しくないんですけどね。。。
片側を7回、しかもそれを綺麗に折るのはかなり難しいです。(実際やってみた。)
◆閂留め
一般的な閂留めだと思いますが、私のやり方とは違いました。
ベージュの糸の中にブラウンの糸が通っていますね。わかりますでしょうか。
これは後ろを綴じたあと、そのままスリップステッチを作って、そして閂留めの芯となる部分まで作ってるいるわけです。(たぶん)
そこにベージュの糸を巻いていくように閂留めを作っています。
海外のタイメーカーのメイキングを見ていると、このやり方が一般的なようです。
私の閂留めはどうも和裁でのやり方のようですね。
洋裁(?)のほうはまだ試したことがないので、詳しいことは書けないですが、和裁に比べて意図して遊びを作れそうですね。
和裁のやり方ですと、結構キチッとやらないと綺麗に仕上がりません。
ただ生地に糸を刺す回数は和裁のほうが少ないですね。
ちょっと文字だけの説明ではわかりづらいですし、写真にしてもわかりづらいと思うので、今度機会を見て動画で撮ってみようと思います。
◆オーダー品のよいところ
なんと言っても長さの調整ができることでしょう。
特に海外のメーカーのタイは、150cm以上のものが一般的だと思います。小柄な日本人にはちょっと長いですね。
※日本向けに調整したものはこれに限らないと思いますが。
タイの適切な長さは、締めた際に大剣と小剣の長さが同じで、かつ、ベルトのバックルにかかる程度が適切と言われています。
(↑の写真ではそのルールをあえて破っていますが)
市販されているタイでは、適切な長さになるようノット(結び目)で調節するのが一般的ですね。
でも持論としてはそうではなくて、
『作るノットに合わせて、タイ自体の長さを調節して仕立てる。』
それが粋であり、贅沢と言えるのではないでしょうか。
ちょっと極端かもしれませんね。
私の勉強不足もありまして、本来どうなのかを知らないまま書いています。
あー、こいつアホなこと言ってるなー、と思われて仕方ないですかね。。。
んー、なんかこういったことをお話できる方とお知り合いになりたいですねぇ。
ともあれ、今回初めてのオーダーでしたけどやっぱりいいですね。
芯なしセッテピエゲでタイクリップをつけると変な跡がつきそうで、長さ調節のために着けるのが怖いんですよね。
そうするとダブルノットにするくらいしか調節の方法がないんですけど、それでも長い。
オーダーだとそこが解決できるのがいいですね。値は張りますけど。。。
また機会があれば他のメーカーでも仕立てたいですね。
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